6月12日(木)15:00~
@ほびっと村学校
出演 井上想(ドゥルパド音楽家)
会費 2000円
予約 tel 03-3332-1187 あるいは hobbit@ea.mbn.or.jp
~~みなさまへ~~
ドゥルパドがインドの、とか、古代からの、と言った形容詞を離れて(身につけた衣服や装飾品を脱ぎ去るように...)、そのありのままの響きの普遍性を追求することが自分のやりたいことです。
人間界では、コンサート、という形で演奏されているドゥルパドですが、逆にヒトにだけ向けられているものではなく、風や、木々や、土の中に棲む小さな微生物や、宇宙にも向けられていることを感じながらいつも音を出しています。今日もまた、誰も未だ聴いたことのない響きに向かって、修行が始まります。
井上想
滅びゆくドゥルパドを再興させたインドの音楽家 The Gundecha Brothers の次世代の後継者。
二十代まで、クラシックピアノと神社の芸能の横笛を修める。インドの横笛バーンスリーを中川博志に師事。
のち、インドに留学し、師匠のバックコーラスを経て、ステージデヴューする。
2013年よりネパール・カトマンドゥに未来のドゥルパド修行者を育てる音楽学校 Dhrupad Gurukul Kathmandu を後輩のVishal Bhattarai とふたりで設立。師匠より2016年、インドの音楽学校の分校に指定される。インド各地の音楽祭の出演や、アメリカやスペインでのコンサートツアーやワークショップに参加している。古代からドゥルパドに遺されてきた普遍的な響きの素晴らしさを伝えることを目標にしている。
**ドゥルバドとは?**
ドゥルパドはインド大陸に現存する古典音楽の中で最も古く、その起源は紀元前のヴェーダの賛歌やマントラの詠唱に遡ります。特にサーマ・ヴェーダの詠唱は、ドゥルパド声楽の源流であると同時に、後の仏教声明にも影響を与えました。
現在では、インドにおける仏教声明は仏教の衰退と同時に影を潜めたが、他方、中国や日本の東アジア、またチベットやブータンといった地域では、仏教声明の伝統が受け継がれています。
ドゥルパドは、複雑で精緻な楽理と美学を備え、高度に発達した古典芸術であると同時に、本来は礼拝の一形態でもあり、自身の呼吸と声から生み出されるナーダ(音または振動)を神に捧げます。
ドゥルパドの歌唱の根幹はナーダ・ヨーガの実践です。歌い手は体の内なる共鳴をへそから頭まで全身を駆使し、音を自由に響かせることができます。これにより、繊細な音色と微分音の違いを幅広く表現することができます。
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